PMSやPMDDにはピルがおすすめ

月経の前2週間ほどに起こる、だるさや頭痛、便秘、情緒不安定などの身体的症状と精神的症状を合わせてPMS(月経前症候群)と呼びますが、このうち特に精神的症状が強い場合がPMDD(月経前不快気分障害)です。生理のある女性のうち50~70%にPMS症状があり、そのうち約5%がPMDD症状に悩んでいると言われています。
PMDDの症状は、重い抑うつ感や不安感、激しい感情を抑えられないなどの精神的症状と、不眠や頭痛などの身体的症状もあります。症状が重くて、日常生活に支障をきたすほどなのが特徴です。うつ病と似ていますが、生理が始まると遅くても2~3日で症状が消えるのがPMDDで、原因が異なるために治療方法も変わります。
PMSやPMDDは、黄体期に症状が現れるので、この時期のホルモン環境の変化が原因の一つとされています。
ピルは、卵胞ホルモンと黄体ホルモンを含んでおり、服用中は排卵がストップして分泌される女性ホルモンの量が低下します。このため、ピルはこれらの症状を緩和するためのおすすめの治療法です。
また、ピルは子宮内膜を薄く保つ作用があるため、経血が減少し、貧血が改善されます。PMSやPMDD症状は鉄欠乏性貧血とも大きく関わるとされているため、貧血の改善で症状が軽減することが期待できます。
排卵後のエストロゲン減少にともなって、喜びを感じる脳内物質セロトニンが減少して、これが精神状態に影響を及ぼすと言われています。女性ホルモンを安定させるピルは、この点からもおすすめです。
ただし、PMSやPMDD症状と思っても、他の病気が隠れているかもしれません。自己判断せずに、医療機関を受診して相談することをおすすめします。